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2008年3月21日 (金)弊社ABCトランスポーターベシクル(MRP2 Vesicles, BCRP Vesicles)を用いた試験データが、学術誌に掲載されましたのでご紹介します。
Kato Y, Takahara S, Kato S, Kubo Y, Sai Y, Tamai I, Yabuuchi H, Tsuji A. Involvement of multidrug resistance-associated protein 2 (Abcc2) in molecular weight-dependent biliary excretion of beta-lactam antibiotics. Drug Metab Dispos. 2008 Mar 13; [Epub ahead of print]
“Abstractの和訳” 本研究において、我々は分子量に依存したβラクタム抗生物質の胆汁酸排泄を担う膜透過課程を同定することを試みた。文献調査の結果は、化合物の分子量閾値が、肝臓における薬剤の胆汁排泄段階で重要な役割を果たしていることを示している。我々は、薬剤の胆汁排泄において主要は役割を担っているMRP2遺伝子を欠損したラット(EHBR)を用いて胆汁中への排泄のモデル化合物であるセファロスポリン系抗生物質cefoperazoneの胆汁排泄クリアランスを測定したところ、正常ラットと比較して、10%まで排泄量が減少することを確認した。さらに、主に胆汁中へ排泄されることが知られている4種類のセファロスポリン系抗生物質、cefoperazone, cefbuperazone, cefpiramideおよびceftriaxoneがすべて、ラットMRP2を発現させた昆虫細胞Sf9細胞膜ベシクルにおいて、ATP依存的な輸送を示すことが確認された。ラットMRP2発現膜ベシクルにおいて、MRP2依存性の基質輸送に対するセファロスポリン系抗生物質の阻害活性やセファロスポリン系抗生物質自体の輸送活性の両方が化合物の分子量に依存している事実は、MRP2が分子量依存性の胆汁排泄における主要な輸送担体の一つであることを示している。また、ラットBCRPを発現させた昆虫細胞Sf9細胞膜ベシクルを用いた取込実験により、BCRPがcefoperazone, cefbuperazone, cefpiramide, cefotetane, ceftriaxone, cefotiam, cefamandole and cefazolinを基質として認識するだけではなく、その輸送において分子量依存性を示すことが明らかになった。よって、BCRPもまた、ラット肝臓におけるβラクタム抗生物質の分子量依存性を持った胆汁中への排泄において、重要な役割を果たしていると考えられる。
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